琴奨菊Vが逆風に 貴乃花理事と裏金顧問最後の“悪あがき”

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「これだけ世界が変わるのか、というくらい変わった」

 こう言って顔をほころばせたのが、1月場所を初優勝で飾った大関琴奨菊(31)だ。日本出身力士の手に賜杯が戻ってきたのは、06年以来となる10年ぶり。昨25日の一夜明け会見に臨んだ大関は、「たまたま節目に重なっただけです。自分が出来たことだから、みんなにもチャンスがある」と謙虚な姿勢を崩さなかった。相撲ファン、そして相撲協会にとっても「日本人力士」の優勝は悲願。日本列島を襲う寒波に負けず、世間は祝福ムード一色だ。しかし、そんな大関に歯ぎしりしているのが貴乃花親方(43=元横綱)と、その参謀、協会の事務方を一手に仕切る裏金顧問ではないか。

 貴乃花親方には八角理事長(52=元横綱北勝海)を押しのけて、自身がトップに立ちたいという野望がある。顧問は貴乃花親方の傍らで、甘い汁を吸い続けたい。もともと、故・北の湖理事長の右腕といわれた人物。理事長の信頼をカサに裏金をカバンにしまうなど、やりたい放題やってきた。顧問にとって、次の「寄生先」が貴乃花親方ということだ。

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