横田にはダメ出し…指揮官の熱血指導に虎ナインの迷走心配
連日の熱血指導である。
阪神の金本知憲監督(47)が、初日の江越大賀(22)に続き、この日はプロ3年目の横田慎太郎(20)を直接指導した。フリー打撃だけでなく、全体練習後の個別練習でも、身ぶり手ぶりを交えながら約1時間。「弓を引く感じがまったくできていない」とダメ出しされた横田は、一心不乱にバットを振った。
「言われたからには、真剣に取り組んでいかないと打てない」(横田)
横田は昨季二軍で103試合に出場し、打率.213、9本塁打、36打点。金本監督は5、6年かけて3割40本塁打の選手にする育成プランを描いている。それだけに指導にも熱が入るのだが、新監督からいきなりマンツーマンでああでもない、こうでもないといわれた横田はかえって悩みが深くなったかもしれない。
それでも指揮官はこう言い放った。
「迷って当たり前よ。迷路に入ってパニックになるのもOK。生還したら自分のものになる。誰もが通る道だから」
金本監督は就任1年目のキャンプインを前に「初日から追い込ませるぞ。体力、技術を鍛えるキャンプにする」と、厳しい1カ月になることを宣言。初日から、選手に遠慮がちで手探り状態で指示していたトレーナーを叱り飛ばしている。