復活期す“策士”西岡 「攻撃的2番」起用で金本阪神怖さ倍増
「西岡が活躍するかしないかで大違いだよ」
こう話すのは、ライバル球団の編成担当だ。
28日、阪神の西岡剛(31)が大阪・豊中市内で自主トレを公開。過去2年は肋骨骨折、右肘痛など故障に悩まされ、期待を裏切った。
「自分の置かれている立場はわかっている。目標は首位打者。目標を高く持っている」と、復活を期した。
西岡は昨オフの契約更改で「最低年俸でも構わない」と球団に減額を直訴。40%減(7200万円)となる1億800万円でサインした。上本、大和と二塁のレギュラー争いに加わる。前出の編成担当は「金本監督には鳥谷の2番構想もあるようだが、西岡が2番に座れば阪神は怖い」と、こう続ける。
「金本監督は攻撃的野球をやるにあたり、『バントをしない2番打者』を模索している。現時点では鳥谷が理想とは思うが、西岡の体調が万全なら十分に攻撃的2番は務まる。スイッチ打者で相手投手の左右を問わない。足もあるから併殺打が少ない。しかも四球も選べるし、必要ならバントもできる。13年の成績(122試合出場、打率.290、4本塁打、44打点、出塁率.346)くらい働けば、鳥谷を1番に置き、おそらく3番から福留、ゴメス、ヘイグと続くであろう中軸での得点力は高まると思う」