投球だけじゃない G菅野解禁“魔球”ワンシームの意外な効能
マウンドだけでなく、グラウンド外でも隙がないともっぱらだ。
「今回、約1カ月に及んだハワイ自主トレでは、23歳の宮国、20歳の田口ら若手の面倒を見た。よく後輩を食事にも連れていっているようです。一昔前は投手は投手、野手は野手同士で連れ立って飲みにいくことが多かったが、如才ない菅野は野手とも気軽に食事に出掛け、コミュニケーションを取っているから、今年は援護があるんじゃないか、なんて周囲は見ている。先輩と飲めば気配りは欠かさない。グラウンド外でも隙は見せないというか、いよいよしっかりしてきたという評判です」(球団関係者)
昨季、防御率は1点台と安定していたものの、10勝11敗とプロ入り初の負け越しを経験。打線の援護がない試合も多かった。併殺狙いのワンシームでいいテンポをつくり、宴席では野手との関係を深めているとすれば、援護射撃も期待できる。それも計算に入れているとしたら、したたかだ。