イチロー米3000安打に壁 新監督「個人よりチーム」と断言
メジャー最年長野手が16年のシーズンに向けて始動した。
マーリンズのイチロー(42)が23日(日本時間24日)、フロリダ州ジュピターでキャンプイン。
「人生は42歳から始まるんやて」と書かれた白いTシャツを着て球団施設に姿を見せたイチロー。キャッチボールや外野守備、打撃練習で汗を流した。時折、ナインと笑顔で会話するなど心身とも順調な仕上がりを見せ、野手組キャンプの初日を終えた。
今季から指揮を執るドン・マッティングリー監督(54)の方針もあって、マーリンズはバッテリー組のキャンプ初日からぬるま湯体質からの脱却を図っている。
これまで服装も含めた外見は選手の自由に任されていたが、今季からひげや長髪を禁止。投手、野手とも才能に恵まれた多数の若手を抱えながら、チームとして結果に結びつかなかった昨季までの反省を踏まえ「チーム一丸となって戦う」(マッティングリー監督)ための意識付けだという。
「フォア・ザ・チーム」の方針は選手起用でも徹底される。それは新指揮官の考え方からも明らかだ。野手組のキャンプインを翌日に控えた22日、マッティングリー監督は米メディアからイチローの起用法を聞かれると「(故障や不振で離脱した選手がいたとはいえ)昨季はベテランを使い過ぎたと思う(イチローは野手最多の153試合に出場)。今季は彼の能力を最大限に引き出すためにも(負担を減らして)オーバーワークは避けたい」と答えた。