イチロー米3000安打に壁 新監督「個人よりチーム」と断言
そんな人物だからこそヤンキースのコーチ時代は何よりチームの勝利を優先した松井秀喜(現ヤンキースGM付アドバイザー)と強固な信頼関係を築いたし、成熟していない若手が多いマーリンズで何が必要か分かっているのだろう。
そこへいくとイチローは日本でプレーしていたときから個人主義を貫いてきた。過去には「4タコでチームが勝つよりも、負けても4安打の方がいい」と話したこともある。マッティングリー監督との関係は、言ってみれば水と油。イチローにとっては最も肌の合わない指揮官だし、マッティングリー監督にしてもイチローは扱いづらいタイプの選手に違いない。
個人記録よりチームの勝利を優先するマッティングリー監督の考え方は、その戦術にも反映されている。
昨季まで指揮を執っていたドジャースでは小技を多用し、12年にはリーグ最多の82犠打を記録した。イーシアー、ロウニー、ケンプら長距離打者がいたにもかかわらずだ。意外にも手堅い戦術を好むだけに、小技の利くイチローを試合終盤のバント要員として起用する可能性すらある。