強風でもきっちり制球 日ハム大谷の進化に他球団お手上げ
「対策? 弱点? こっちが教えてほしいよ」
こう言って苦笑いするのが、パ球団のスコアラーだ。
24日の韓国KIAとの練習試合に大谷翔平(21)が先発し、3イニングで1安打2四球、5奪三振。強風が吹き荒れる中とあってか初回は制球を乱す場面もあったが、二、三回は3者凡退に抑えた。
取材した評論家の橋本清氏は「悪いなりの投球をした」と、こう続ける。
「風の影響もそうだが、本人は『リリースポイントが頭と離れすぎていた。感覚がズレていた』と話していた。ただ、二回以降にきっちり修正したのはさすが。そもそも、去年もこの時期は内容が悪かった。それでシーズン15勝ですからね」
吉井投手コーチも「後は実戦で長いイニングを投げていけばいい」と、何の心配もしていない。
オフに筋力をアップさせ、ますます進化した大谷。風については、「変化球は風で曲がりが変わるので、それも計算して投げていきたい。今日は(計算に)1イニングかかったけど、本当は1球で掴みたいですね」と言ってのけた。