崖っぷちの巨人・村田修一 周囲の“岡本推し”に孤独な戦い
内田打撃コーチは「三塁の守備力はまだまだだけど、打つだけなら村田を脅かすものを感じる」と、昨秋からマンツーマンで岡本に打撃指導を行っている。「生え抜きの大砲育成」は球団方針。ベテランへの風当たりは強くなる一方で、マスコミも黙っていない。宮崎キャンプ中、球団関係者も同情した出来事があった。
「初実戦となった紅白戦の1打席目に村田が併殺打に倒れ、三塁で失策も犯した。するとあるスポーツ紙のサイトが『村田併殺打&失策スタート』と超速報でアップ。本塁打を打ったならまだしも、紅白戦のダブルプレーとエラーをわざわざ速報で報じる必要性があるのかと。『待ってました』と言わんばかりの早さに『悪意を感じる』と球団内でも話題になった。『村田はもうダメ。岡本を使え』という社の“意図”が丸見え。村田はマスコミも“敵”に回しながら孤独な戦いを強いられているのです」(球団関係者)
ベテランの村田もそんな“攻撃”に心が折れかけているのか、「覇気がないんだよな」と首脳陣に心配されている始末なのだ。
原前監督とはいろいろあった。試合途中に強制帰宅させられたり、打順を9番に降格させられたり……。かつて2度の本塁打王を獲得した男は、前監督とは違う巨人の新たな怖さを感じながら、19歳との背水のポジション争いに臨んでいる。