由伸監督の指名3人に暗雲も 「巨人4番」候補に大穴現る
巨人の沖縄キャンプが16日、那覇でスタートした。歓迎セレモニーで高橋由伸監督(40)は「沖縄でも選手の熱いプレーに期待してください」と挨拶。宮崎1次キャンプは「スペシャル班」として調整を一任されていた阿部慎之助(36)がこの日から全体練習に合流した。
宮崎では室内練習場限定だったフリー打撃をキャンプに入って初めて屋外で敢行。「いい時間を過ごせたと思う。ずっと室内だったので外で打てて良かった」と汗を拭った。阿部は今季から捕手に完全復帰することが決まっている。
昨季、チーム打率はリーグ最下位、得点、本塁打は同4位に沈んだ。貧打にあえぐ中、めまぐるしく代わった4番は計8人。原前監督が「固定したくてもできない」と嘆く惨状で、打線は当然、つながりを欠いた。そんな背景もあって高橋監督は「4番固定」を公言。キャンプ前、候補として「阿部、ギャレット、長野」の3人の名前を挙げていた。
実戦中心の沖縄から4番争いは激化するが、しかし、その候補たちに暗雲が垂れ込めている。
筆頭候補の新外国人ギャレットは紅白戦2試合で4タコ。フリーやシート打撃で本塁打を放ったものの、実戦に入って粗っぽさを露呈し始めた。阿部はこの日合流したばかり。長野は長野で「ボクは4番タイプじゃない」が口癖だ。