肉体改造も打率伸びず…日ハム大谷になぜヒットが出ない?
これでは「二刀流」と呼べるかどうか。
9日のオープン戦(DeNA戦)に登板予定の日本ハム大谷(21)。実戦でも結果を残し、後は開幕に向けて調整をするだけとあって、投げる方は心配ないだろう。
問題は「打者大谷」だ。アリゾナキャンプでの実戦は12打数6安打と快調だったが、オープン戦に入ると10打数2安打、打率.200。対外試合でプロ入り初の4番に座った6日には初打点をマークしたものの、併殺崩れの間の「ドサクサ」と締まらなかった。
大谷はオフに体重管理による筋力増加を図った。一度、100キロ超まで増やした後に絞り、現在は96キロ。昨季から比べると6キロアップしたが、逆に筋力増がアダとなって打撃が粗くなってないか。
ある日ハムOBは「その心配はありませんが……」と、こう続ける。
「フリー打撃では逆方向の左翼スタンドに軽々と放り込んでいる。パワーアップの成果ですが、実戦では中堅を中心としたコンパクトなスイングを徹底させていますからね。それでも結果が出ないのは、対戦相手に警戒されていないからではないか。試合を見ていると、『ここに投げられたら打てない』というコースばかり攻められている。肉体改造で打球の飛距離は伸びても、まだ実戦で逆方向に本塁打を打つ力はありません。『本塁打のない大谷は怖くない』とばかりに、思い切った攻めを許しているのでしょう」