覚醒剤は再犯率60%…出所の清原被告は“断薬”できるのか
フロント幹部への直談判だって、周囲の「事を荒立てるな」というアドバイスに一度はうなずきながら、数日後に「いいや、やっぱりどう考えても納得できん。巨人は堀内監督を取るのか、オレを取るのか、ハッキリさせてやる」と息巻いて球団に乗り込んだのが真相。揚げ句、残留させてやるという態度の球団に屈し、報道陣の面前で騒動の謝罪会見までやらされた。清原被告の堪え性のなさに、チーム内の多くが目を点にしたものである。
■禁断症状は薬で抑えていたか
そもそも、今回の逮捕だって、14年3月に週刊文春で薬物疑惑が報じられたのをきっかけに、クスリと縁を切っていればなかったかもしれない。周囲から疑惑の目を向けられているのが分かっていながら、それでもやめられなかったのだ。それが、覚醒剤の恐ろしさだろうが、本人の問題だってあるだろう。
薬物事犯に詳しいライターが言う。
「本人も警視庁の取り調べに『やめたくても、やめられなかった』と供述していたといいますが、実際、文春報道に前後して少なくとも4度は、都内東部にある精神病院に通院、入院をしている。クスリを断つ意志はあったのでしょうが、いずれも途中で治療をやめてしまった。だから、病院に出たり入ったりを繰り返した。勾留中、禁断症状はなかったとの報道もありますが、それは恐らく精神安定剤を処方されていたから。つまり、禁断症状、離脱症状を薬によって抑えていた可能性が高い。覚醒剤の強い常習性が疑われる清原被告は当然、幻覚、幻聴をはじめとする禁断症状、離脱症状が強く出る。一般的に離脱症状は最後に覚醒剤を摂取してから、30日から90日後に起こるといわれています。断薬との戦いは始まったばかり。現時点では誰も清原被告が再び覚醒剤に手を出さないとは言えません」