「清原逮捕は甘やかしが原因」の声に西武元球団幹部が反論
清原和博(48)が逮捕され、球界の重鎮からは「若いときにきちんと教育をしなかったからだ。球団の責任も重い」との声が上がっている。18歳で入団した西武では当時の堤オーナーから特別視されたが、チーム内でもそうだったのか。11年シーズン限りで西武を退団するまで打撃投手、スコアラー、査定担当、そして取締役球団本部長の要職を務めた前田康介氏(71)が振り返る。
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86年にPL学園から入団してきた18歳の清原のことは、鮮明に覚えています。1年目の春季キャンプで初めて見た打撃練習は衝撃的でした。前年に40本塁打を放ってブレークした5歳上の秋山幸二と比べても遜色なかった。強靱なリストを使ってボールをはじき返す秋山に対して、清原はボールをバットに乗せて運ぶタイプ。右方向にも長打を打てる清原の方に、長距離打者としての天賦の才を感じました。
1年目に高卒新人最多の31本塁打を放って新人王に輝くわけですが、それでも順風満帆だったわけではありません。オープン戦ではプロの直球のスピードとキレについていけず、特に内角球に苦労しました。それを、徹底的にバットを振り込んで克服した。必死に練習をしていたし、少なくとも野球に関しては真摯に取り組んでいました。