DeNA戸柱「新人最速1号」は“配球操り人形”への不満が糧
「こんなに早い段階で出るとは……」
DeNAのドラフト4位戸柱恭孝捕手(25=NTT西日本)が、12球団のルーキー最速1号を放った。
開幕3試合でスタメンマスクをかぶった戸柱は、前日にプロ初安打をマーク。この日は七回にレフトへヒットも打った。
今季のDeNAは守備の際、ピンチになるとラミレス監督がベンチから配球のサインを出す。キャンプ中に日刊ゲンダイ本紙がインタビューすると、「チームが10年連続でBクラスという事実がある中で、勝つためには何かを変えなければいけない。ベイスターズは若い選手が多く、また攻撃力に関しては十分にあると思っている。だから捕手の部分で勝ちたい。まずはしっかりボールを受けて、スローイングができれば、あとはこちらでコントロールができる」と語っていた。
ルーキーとはいっても、戸柱は社会人を経験している捕手だ。ここぞという時の「配球権」を奪われては、存在感をアピールできないし、捕手をやっているおもしろみもない。この日バットで目立ったのは、不満をパワーに変えた結果だったか。
とはいえ、救援陣が崩れて六回から6失点というのは、ベンチだけの責任ではないだろう。