醜聞はむしろ追い風 開幕3連勝でわかった巨人選手の“厚顔”
野球どころではなかったはずである。
昨年10月から相次ぐ野球賭博問題で揺れに揺れた巨人は、その後もカネにまつわる醜聞が続出。オープン戦で円陣を組めば、スタンドから「きょうは誰が祝儀をもらうんだ!!」とヤジを浴びせられるなど、開幕直前まで騒動の渦中に身を置いた。開幕カードの相手となったヤクルトのチーム内にすら「自業自得とはいえ気の毒に」と同情する声が出ていたが、フタを開けてみれば3連勝。12球団で唯一、黒星なしの好スタートである。
「昔から巨人は不祥事に強い。開幕直前の3月に朝日新聞に契約金超過問題を書かれた12年も優勝した。主力選手の名前がズラリと出て大騒ぎになったのに、日本一にまでなっただろ。日本シリーズ直前に主力捕手が強制わいせつ致傷で逮捕された00年も日本一、90年2月に登板日漏洩疑惑が報じられキャンプから大騒動になった90年もリーグ優勝している。今回の賭博騒動の渦中、巨人の若手OBと話をしたら、『チーム内は周りが思うほど動揺がないですよ』と言ってたけど、その通りだったね」(球団関係者)
この関係者によれば、巨人の若手OBはそのとき、こうも言っていたそうである。