原前監督とはまるで逆 巨人には“動かない”由伸采配が正解
巨人の高橋由伸監督(40)が25日のヤクルトとの開幕戦で白星を飾った。先発菅野は7回無失点の好投。打っては四回に長野が先制ソロ、七回には小林の2点適時二塁打でリードを広げた。
3-1で逃げ切った高橋監督は「ホッとしている。さすがにちょっと疲れた。選手の時もうれしかったけど、監督の勝利はこんなにうれしいのかと感じた」と安堵の表情を浮かべた。
テレビ中継の解説を務めた原前監督はこう言っていた。
「山口を出してもいいところで出さない。小林に代打を出してもいいところで出さなかった。(高橋監督は)動かない。動かない強さを見せた」
勝ったとはいえ、わずか4安打。動きようがなかったのかもしれないが、前監督が舌を巻いた場面は、1点リードの七回2死一、二塁の好機。8番の小林をそのまま打席に向かわせたところだ。指揮官は「代打? 全く考えていなかった。キャンプ、オープン戦で成長しているし、その姿に期待した」と涼しい顔。八回に2番手のマシソンが連打を浴びて2点差に迫られ、なおも2死二塁のピンチで左打者の雄平を迎えた場面もそうだった。左腕の山口投入かと思われたが、ここでも動かずにマシソンは続投。ピンチを切り抜けた。