野球賭博の余波がセンバツに 巨人が球児高校から総スカン
昨年から続く巨人の野球賭博騒動は、年が明けても収まらない。福田、笠原、松本竜の3選手に続き、今月に入って4人目の高木京の関与が明らかになった。22日には高木の1年間の失格処分が下され、巨人には彼ら4人以外にも裏カジノに出入りした選手がいたことや、野球賭博常習者Bと賭けゴルフをした選手が3人いたことも明らかになった。
23日には12球団代表者会議を行い、「12球団共同声明」を発表。巨人も「野球賭博問題では各方面に多大なご迷惑をおかけし、改めて深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表したが、裏カジノへの出入りや、野球賭博常習者との付き合いは、野球協約に抵触する可能性もある重大事案。それだけに巨人の看板を背負ってスカウティング活動を続ける現場の人たちにとって、一連の事件によるダメージは計り知れないようだ。
センバツ高校野球が行われている甲子園球場のネット裏で、巨人のあるスカウトがセのベテランスカウトにため息をつきながら、こんな内容をボヤいたそうだ。
「さすがに参りましたよ。目当ての選手のいる高校の部長や監督に挨拶に行っても、まず、事件のことを説明しなければならないでしょう。これだけ騒ぎが大きくなっているのに、何事もなかったように世間話から入るわけにはいきませんよ。こういった対応策を講じていますので今後は心配いりませんと、まずは誠意を尽くして不安を払拭していかなきゃならない。大変なのはこれからです」