アマは悩み増 ゴルフボール「第三のカテゴリー」の波紋
ゴルフショップをのぞくと、各社からさまざまなゴルフボールが売り出されており、どれが自分に合っているのか迷うことが多い。
これまではとにかく飛ばしたいディスタンス系と、ボールを狙ったところに止めたいスピン系に分かれていた。ところが新たにウレタンカバーのディスタンス系が加わったことで、「第三のカテゴリー」ができた。これは飛距離性能は維持したまま、アプローチショットではスピンを利かせられる「いいとこ取りのボール」ということで、業界の注目を集めている。ディスタンス系とスピン系の中間的な位置付けなのだ。
「キャロウェイのクロムソフト、テーラーメイドのグローレDS、ブリヂストンのジョーカー、タイトリストのプレステージなど、似たようなウレタンカバーで飛びの性能を持つ商品が、一緒に店頭に並べられ、売られています」(ショップ関係者)
とはいえ、ボールの種類が増えたことで、ゴルファーは逆にどれがいいのか余計に悩むことになる。
各メーカーとも、ターゲットユーザーが曖昧だ。“飛距離を最重視するアスリート系ゴルファーのための「飛びの切り札」”“やわらかいのにさらに飛ぶ新感覚”“飛ぶ。止まる。柔らかい。3つの新感覚で飛ばす”─―。