独2部落ち危機の清武弘嗣 「失うものない」と語った覚悟
先月24日のW杯2次予選・アフガニスタン戦にトップ下として先発したMF清武弘嗣(26)。チーム2点目を決めて「久しぶりでうれしかった」と笑みを浮かべた。彼にとっては、実に3年4カ月ぶりの代表ゴール。この試合では1ゴール2アシストの活躍で、温存された代表トップ下のMF香川真司(27)に存在感をアピールした。
もっとも、アフガニスタン戦は「天国」だったが、今月2日のブンデスリーガ・ハンブルガー戦で「地獄」を見てしまった。リーガ最下位(18位)に低迷するハノーファーは地元で0―3の完敗。2部降格となると、背番号10の清武は批判の矢面に立たされるかもしれない。日本代表を精力的に取材しているサッカージャーナリストの元川悦子氏が、ドイツに足を運んで清武の貴重な肉声を引き出し、W杯予選2試合で帰国した清武の胸中にも迫った。
昨年は6月に続いて11月の日本代表合宿中でもケガをし、苦しい台所事情のハノーファーでも欠場が続いた。
「代表の合宿に参加して調子が良いなと思ったら、ケガをして苦しい状況のチームに迷惑を掛けてしまった。やはりチームにも代表にも『申し訳ない』という思いは残ります。国内リーグを欠場中は、ひたすらコンディションが100%に戻るまで(復帰を)我慢しました。ブンデスリーガは100%の状態じゃないと通用しませんからね」