ロンドンマラソン上位独占も ケニア勢の“薬物疑惑”晴れず
渦中のケニア勢が上位独占である。
ロンドン・マラソンが24日に行われ、男子はエリウド・キプチョゲ(ケニア)が世界歴代2位となる2時間3分5秒で連覇を達成した。スタンリー・ビウォット(同)が2時間3分51秒で2位に入り、ケニア勢がワンツーフィニッシュを達成した。5000メートル、1万メートルの世界記録保持者で北京五輪2冠のケネニサ・ベケレ(エチオピア)は3位。2時間2分57秒の世界記録を持つデニス・キメット(ケニア)は2時間11分44秒で9位だった。
他のアフリカ勢のトップランナーを抑えてゴールテープを切ったキプチョゲはBBC放送のインタビューに「記録に満足している。沿道の声援が背中を押してくれた」と話したが、当然のことながら疑惑の目が向けられている。
同国では過去3年間で40人近い陸上選手が禁止薬物使用で処分を受けた。組織的ドーピングのロシア陸連同様、世界反ドーピング機関(WADA)からはケニアの陸上選手も出場資格停止を科され、一時はリオ五輪への選手派遣が危ぶまれたほどだ。