初の女性代表監督・高倉麻子は低迷「なでしこ」を救うか
女子サッカーなでしこジャパンの新監督就任会見が27日に行われ、U―20(20歳以下)女子代表の高倉麻子(48)の就任が発表された。
91、95年W杯と96年五輪に女子代表の主力として出場した高倉新監督は引退後、指導者になってU―17(17歳以下)女子代表を率い、14年U―17女子W杯コスタリカ大会で優勝。実績のある女子監督として、今回のなでしこ監督就任は“既定路線”だった。
3月のリオ五輪予選で惨敗し、佐々木則夫監督(57)が辞任した直後から高倉新監督の名前が取り沙汰され、本人も「非常に前向き。ほぼ内定状態だった」(マスコミ関係者)といわれている。
3月末に日本サッカー協会(JFA)が田嶋幸三新会長(58)体制になったことも後押しした。
「リオ五輪予選敗退の責任を取る形でJFA女子委員会の野田朱美委員長(46)が辞任。後任として筑波大出身の今井純子氏(50)が委員長に就任した。この今井委員長は、筑波大OBの田嶋会長が筑波大の助教授だった当時、研究生という立場よりも『田嶋さんの懐刀』として知られていた。野田前委員長と高倉監督との関係性よりも、今井委員長との方が良好だったこともあり、早い段階で高倉新監督に一本化されていたも同然だった」(サッカージャーナリスト)