「嫌でした」 レスリング川井梨紗子が語る階級上げの胸中
――2階級も上げると、身長、パワーで劣るだけに不利ではないのか?
「63キロ級で最初に出場した明治杯の対戦相手は日本人選手ばかりで、どんなタイプか分かっていたので対応できました。でも、世界選手権は知らない外国人選手ばかり。対戦前は正直、怖さがありました。63キロ級の選手はどっしりとしていてパワーはありますが、58キロ級に比べてスピードはありません。階級を上げてもレスリングのスタイルは変えていないので、自分のスピードは十分に通用したと思います」
――自分のレスリングでアピールしたいところはありますか?
「組み手を得意としているので、ぜひ見てほしいです。組み手からタックルに入ってポイントを取るのが自分のスタイルなので、リオでも決めたいです」
――世界選手権2位になり、ライバルからのマークは厳しくなると思いますが。
「去年の世界選手権前は自分も相手のビデオを見て研究してましたけど、組んだ感触やパワーなどは実際に対戦してみないと分かりません。それは相手も同じで、いくら私を研究しても対戦するまでは不安があると思う」