五輪切符ゼロの男子レスリング “頼みの綱”は栄強化本部長

公開日: 更新日:

 メダルの歴史が途切れるかもしれない。

 14日、レスリング世界選手権(米・ラスベガス)の男子フリースタイルと女子代表が帰国した。

 13連覇を果たした女子53キロ級の吉田沙保里(32)、同58キロ級で10連覇の伊調馨(31)らメダリスト5人が会見。すでに来年のリオ五輪出場が内定しているとあって「目標は金メダル」と口を揃えた。

 世界に健在ぶりをアピールした女子とは対照的に、今年は男子の不甲斐なさが目立った。グレコローマンでは59キロ級の田野倉翔太、フリーでは74キロ級の高谷惣亮ら金メダル取りが期待された選手が早々と敗退。5位以内に与えられるリオの出場権さえ1人も取れなかった。五輪予選を兼ねるようになった91年以降の世界選手権で、男子が1つも出場枠を得られなかったのは初めて。このままでは1952年ヘルシンキ大会から15大会連続でのメダル獲得が途切れかねない。現状では来年3月以降に行われるアジア予選と2度の世界予選でのキップ取りすら危うい状況だ。

 そこで日本レスリング協会は、名コーチを切り札として男子の再建を図るという。男子惨敗の責任を取って頭を丸めた日本レスリング協会の福田富昭会長は「女子の勢いを男子にも持ってきて欲しい」と吉田ら女子のトップ選手を育てた日本代表の栄和人強化本部長に男子の指導を委ねる方針を明かした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭