今季初一軍で好投も…日ハム斎藤佑に迫るタイムリミット
結果オーライで喜んでいい立場ではないだろうに……。
今季初めて一軍昇格したばかりの日本ハム・斎藤佑樹(27)が、5日のソフトバンク戦に中継ぎ登板。2点ビハインドの七回1イニングを無失点で切り抜けると、両手を叩いて喜んだ。
が、その内容は冷や汗もの。1死から下位打線に3連打を浴びると、いきなり満塁のピンチ。辛うじて併殺で切り抜けた。
斎藤はここ数年、毎年のように「崖っぷち」「正念場」と言われ、スポーツ番組の特集では「野球が楽しくない」と本音を吐露したこともある。それでも一軍出場を欠いた年がないのは、栗山監督がことのほか目をかけているから。打たれても打たれても、「斎藤は流れを変えられる力を持っている」と言ってはばからず、この日も斎藤の投球に大ハシャギ。満塁のピンチを抑えた瞬間はベンチでガッツポーズを連発していた。
しかし、その栗山監督も1年契約。今季V逸なら解任が濃厚といわれている。それだけに斎藤は内容で周囲にアピールしなければならない。
かつて一世を風靡した「ハンカチ王子」人気はとっくに賞味期限切れ。本業のピッチングで目立たないことにはクビに、そうでなくても二軍で塩漬けは避けられない。指揮官解任まで1年足らず。どこまで結果を残せるか。