クロアチアに逆転負けでD組2位…スペイン3連覇に黄信号
08年、12年の欧州選手権(ユーロ)の覇者スペインは、04年大会でポルトガルに0―1で負けて以来、14試合無敗記録を続けていた。一体どの国がスペインに土をつけるのか? それは日本時間22日午前4時にキックオフされたグループリーグD組3戦目の相手となったクロアチアだった。
前半7分、スペインのパスサッカーに翻弄されて失点したクロアチアだが、前半終了間際にFWカリニッチが右足アウトサイドでワザありゴール。同点に追い付いた。
後半は試合の流れがクロアチアに傾き、スペイン選手の表情に疲労の色がにじむようになった。70分、スペインDFラモスがPK失敗。危機を脱したクロアチア選手は活気づき、87分に一気のカウンターからFWペリシッチが決勝弾! 劇的逆転劇でクロアチアはD組の首位通過を決めた。
「スペインは負けるとD組2位となり、決勝トーナメント1回戦でイタリアと顔を合わせる。それを避けるために前節トルコ戦と同じ先発メンバーで臨み、堅実に勝とうとした。一方のクロアチアは前節チェコ戦から先発を5人入れ替え、これが奏功した。序盤こそ連係ミスも見られたが、時間の経過とともにコンビネーションが良化していって、強豪スペインと互角以上の戦いが出来るようになった」(現地で取材中のサッカージャーナリスト・元川悦子氏)