早実戦“清宮対策”の反響は? 八王子・安藤監督に聞いた
「早実の4回戦、5回戦が続けてウチの試合の前に行われたので、試合を見ていたんです。清宮君の打球は左翼に全くといっていいほど飛ばなかった。外の変化球は右中間に本塁打し、外の速い球を左中間のフェンスぎりぎりまで持っていく。もし勝負するなら普通に投げて守っても抑えられない。ある程度、コースと球種を決めて、打球が飛ぶだろうゾーンを厚くしようと。投手には思い切って行け、と半ば暗示をかけるような形で送り出した。極端なシフトを敷いたのは、今回が初めてでした」
――2四球と勝負を避けたようなシーンもありました。
「クサいところをつくなど中途半端なことはしたくなかった。無理して勝負することはないという考えの一方で、はなから逃げ腰になるのは嫌だった。勝負しないにせよ何か意図するものがあってやらないといけないという感覚でした。(右犠飛の)5打席目はゲームの流れに加え、勝負したいだろうなと考え、『試合を決めてこい』と言って投手を送り出しました。投球が清宮君のバットに当たった瞬間、バチンと大きな音がして、これはライト上段に打ち込まれたと一瞬思いましたね(苦笑)」