ソフトB城所をボロボロにしたセ・パ投手陣の“レベル差”
あの活躍は何だったのか――そう言われても仕方のないのが、ソフトバンクの城所(30)だ。
交流戦では12球団トップの打率.415。5本塁打、12打点と活躍し、交流戦MVPに輝いた。それが現在は打率.276。リーグ戦再開後に限れば、42打数4安打と打率1割を切っている。
交流戦で「守備と走塁の選手」から脱却したように見えたものの、ライバル球団に徹底的に研究されているのか。城所本人に聞くと、「それもあると思いますけど……」と、ため息をついて多くを語らない。
城所と同じく交流戦で活躍し、現在苦しんでいるパのある野手は「パの投手陣は『えぐい』としか言いようがない」と、こう続ける。
「投手のレベルが違いすぎますよ。パの先発にはセのように、『まずはゲームをつくることを第一に』なんて考える投手は、ほとんどいない。セットアッパーやストッパーみたいに、初回から全力で投げてくる。しかも、球速と球威もパの投手陣の方が断然上ですからね。パの野手の打率を見れば一目瞭然ですよ。規定打席に到達して、打率3割を超えているのはロッテの角中ひとりでしょ? つまり、そういうことなんですよ」