FA大島、平田獲得に慎重論 巨人が危惧する人的補償の痛手
巨人が17日、前日に21年ぶりの借金20を背負った最下位中日に痛恨の逆転負けを食らった。
その中日は谷繁監督の解任に続き、チーム解体の危機に陥っている。今月に入り、大島洋平(30)と平田良介(28)が相次いで国内FA権を取得した。今季、大島の年俸は9000万円、平田は7000万円。2人とも補償が発生する「Bランク」とみられるものの、宣言すれば興味を示す球団が複数あるともっぱらなのである。
「2人はこれまでの契約更改で球団と揉めていて、待遇面に不満があるのは確か。積極的に移籍したいわけではなくても、球団に提示された条件次第では行使の可能性はありますよ」とは中日の球団関係者。
■「人的補償のダメージは大きい」という認識
そうなった時、他球団はどう評価するか。外野手が補強ポイントのひとつである巨人のさるチーム関係者は「2人とも需要がある外野手とは思う。貧打にあえいでいる球団は、1番タイプの大島より、中軸の平田が欲しいでしょう。ただ、今季2割5分そこそこの選手を獲得する代償として、若い選手を持っていかれることに、球団内で慎重論があるんです」とこう続ける。