急きょ登板日変更のダルに“今シーズン終了”の可能性
エースが突然の登板回避である。
レンジャーズのジェフ・バニスター監督は13日(日本時間14日)、ダルビッシュ有(30)が登板予定だった14日のアストロズ戦から17日のアスレチックス戦に変更したと発表。指揮官はポストシーズンを見据えて、「(ダルに)休養を与える。先発ローテーションをハメルズ(14勝5敗)、ダル(5勝4敗)、ルイス(6勝2敗)の順にしたい」と説明。「体調面の問題は100%ない」と故障に関しては否定した。
チームは2位マリナーズと9.5ゲーム差でア・リーグ西地区首位(13日終了時)。2年連続ポストシーズン進出は確実な状況だ。バニスター監督は11年以来5年ぶりのワールドシリーズ進出に向け、エースを大事に扱う方針とみられるが、このままダルはシーズンを終える可能性もある。
ダルは昨年3月に右肘のトミー・ジョン(腱の再建)手術を受けた。メジャーでは、この手術明けの投手に年間の登板回数を100~150イニングに制限。今季のダルはここまで14試合で82回3分の1。100イニングまで目前だ。ここにきて、ブロケイル投手コーチから今季は禁止されていたスプリットをブルペンで試投。その結果、右肘の張りを訴えたこともあり、首脳陣はダルの起用をずらしたとみられる。
9月に入って元広島の右腕ルイス(右広背筋痛)、左腕ホランド(肩の炎症=7勝7敗)の実績のある先発投手2人が復帰。ローテーションに余裕があるため、ダルに無理させる必要はないのだ。
ダルは昨季同様、ポストシーズンではベンチで観戦となるか。