ブルージェイズの窮地救ったア打点王は“マー君キラー”
メジャーを代表する主砲が崖っぷちのチームを救った。
ア・リーグ優勝決定シリーズでインディアンス相手に3連敗で王手をかけられたブルージェイズ。後がない状況の中、今季の打点王(127)で4番エンカーナシオンのバットが火を噴いた。1点リードの七回無死満塁から3番手右腕ショウの154キロの直球を中前にはじき返す2点適時打。主砲が土壇場で勝負強さを発揮し、ブルージェイズは今シリーズ初勝利を挙げ、インディアンスに一矢報いた。
アの打点王はポストシーズンも好調。ここまで8戦で3本塁打を放っており、31打数10安打の9打点をマークしている。レンジャーズとの地区シリーズ第2戦ではダルビッシュ有から一発を放ってマウンドから引きずり下ろしたように、エンカーナシオンは日本人投手キラーとしても知られる。
これまで日本人投手に対して123打数41安打の打率3割3分3厘、9本塁打、31打点。中でもカモにされているのはブルージェイズと同地区のヤンキース・田中将大だ。
田中がヤンキースに移籍した14年からの3年間の対戦成績は22打数10安打の打率4割5分5厘、1本塁打、2打点。今季も8打数3安打の打率3割7分5厘(1四球)と打たれた。
今オフ、FAになるだけに田中は対戦が少なくなるナ・リーグへの移籍を願うしかない。