G大田とハム吉川のトレード 両軍の思惑とメリットを分析
スポーツマスコミによれば「両球団にとってメリットがある」という。2日に発表された巨人・大田泰示外野手(26)、公文克彦投手(24)と、日本ハム・吉川光夫投手(28)、石川慎吾外野手(23)の2対2の交換トレードのことだ。吉川も大田もドラフト1位。エース級左腕の補強を目指す巨人と、若手の大砲候補を欲する日本ハムの思惑が一致した「大型トレード」というのだが、実際はどうか。
■ストレートの球威は一級品
「吉川の150キロ前後の直球に球威があるのは事実でも、その生かし方が問題。制球難のうえ、気持ちも弱いときてますから」と、さる日本ハムOBがこう続ける。
「14勝してMVPを獲得した12年は、栗山監督が結果が出なくても先発で使うと本人の尻をたたいたから。ダルが抜けて先発をひとり一本立ちさせる必要があった首脳陣は、たとえ吉川が四球を連発しても我慢して使った。それでも中盤にピンチを迎えると、オドオドしてベンチを見始めた。勝ち星が付いたのは相手打線につかまる前に代えていたからです。結局、制球難と気持ちの弱さは変わらず、フロントがトレードを画策したこともあると聞きました」