母は水泳エリート 広島1位・加藤拓也の身体能力のルーツ
加藤は慶応高校から慶応大学の法学部政治学科に進み、現在に至る。
■姉が金銭面をサポート
もう一人、家族揃って感謝するのが姉・絵里さん(26)だ。大学時代に理工学部で物理学を専攻。現在は都内の中学校で理科の教員をしている。
「金銭的に苦労をかけたせいで、絵里が毎月サポートしてくれました。月に10万円弱ですか。拓也を塾高に行かせるために学費が免除になる大学に行ってくれたり、いろいろなことを犠牲にしてくれました。拓也が無事に卒業できるのも、お姉ちゃんのおかげです」(弘志さん)
慶大の大久保秀昭監督(47)は「一言で言うとタフな投手。(監督就任前に)上(スタンド)から見ている頃は『態度が悪いな』と思いました。しかし、中に入ってみたら違いました。強い球が投げたい、いい変化球が投げたい、とストイックに野球を追究している。シャイな性格だから、勘違いされることもある。言葉でナインを鼓舞するタイプではありませんが、物事を理路整然と説明できる。自分が何をすべきか分かっている。そんな頭の良さが彼の武器です」と話す。