涙の自己最低9位…浅田真央に気がかりな「限界」の2文字
「自信がすべて失われた……」
声を震わせて大粒の涙を流したのは浅田真央(26)。日本時間13日、グランプリ(GP)シリーズ「フランス杯」のフリーが行われ、真央は自己ワーストとなる9位に終わった。ショートプログラムで8位と出遅れると、フリーでも3回転ジャンプをことごとく失敗。シニアデビュー後の試合では10年「NHK杯」の8位を下回り、世界ランクは18位にまで落ちた。
演技後、うつろな表情で「滑りもジャンプも全てがしっくりはまっていない感じがした。自信がつくまでやるだけ。自分を信じてやるしかない」と言葉を絞り出した。
今季は左膝に不安を抱え、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を“封印”。3週間前の「スケート・アメリカ」でも得意技を回避して6位に終わり、5年ぶりにGPシリーズで表彰台に立つことができなかった。
今回のフリーでは、3回転半どころかルッツ、サルコー、フリップはすべて2回転に。体調不良と体の重さを隠し切れなかった。それでも前向きに「自分が望んで復帰してきた選手生活。もう一度その気持ちを奮い立たせてやりたい」と話す姿は悲愴感さえ漂う。「限界」の2文字は色濃くなる一方だ。