巨神が獲得調査 元楽天マギー“今の実力”をメジャー通分析
「来年で35歳。13年に楽天で28本塁打を放った時のようなパワーはもうないでしょう」
今オフ、米タイガースをFAとなった元楽天のケーシー・マギー(34)についてこう言うのは、米球界に詳しいスポーツライターの友成那智氏。
マギーを巡っては現在、巨人、阪神が獲得調査をしているといわれる。楽天時代の13年は全144試合に出場、打率.292、28本塁打、93打点でチームの日本一に貢献。メジャー復帰した翌14年には、マーリンズの正三塁手として160試合に出場、打率.287、4本塁打、76打点でカムバック賞を受賞した。今季はタイガースで30試合に出場し、打率.228、0本塁打、1打点。傘下の3Aでは打率.317、6本塁打、50打点だった。果たして、日本で再び活躍できるのか。
「35歳を迎える来季は、メジャー契約を結ぶのは難しいとみられます。ただ、左投手専門の『プラトーンプレーヤー』としてなら活躍できるかもしれない」
とは、前出の友成氏。
「14年に米球界へ復帰してからは、本塁打率が大きく減った(14年2.5%、15年4.3%)。安打狙いに特化しているのか、ゴロ比率が増えている。年齢とともにストレートに差し込まれるケースも目立ち、ボール球に手を出す確率も14年の25.2%から16年の33.1%と悪化している。日本で年間通して働いたとしても、15本塁打に届くか届かないかでしょう。今季3Aでの打率を見ると対左投手は打率・420も、対右投手は打率.289。左専門での起用なら、日本でも打率3割は堅いと思います」
左殺しとして起用するならまだしも、大砲としては物足りないようだ。