岸に4年16億円提示 楽天“大判振る舞い”で狙う東北マネー
「10年間お世話になりました」
17日、FA権行使を表明した西武の岸孝之(31)が球団事務所に残留しない意向を伝えた。
これによって楽天入りが正式決定。18日には星野仙一副会長と立花陽三社長同席のもと、記者会見を行う。
岸は肩やヒジの故障が多く、シーズン途中での離脱も少なくない。一昨年まではコンスタントに2ケタ勝っていたものの、今季19試合に登板して9勝7敗(防御率2.49)。昨季は16試合で5勝6敗だった。
今季の年俸2億5000万円の岸に対し、楽天が提示した条件は「4年16億円」といわれる。
「FA太り」という言葉はあるにせよ、かなりの大盤振る舞いではないか。
理由のひとつは楽天の深刻な先発不足である。柱といえるのは則本昂大(25)くらい。美馬学(30)、塩見貴洋(28)らはローテに入るも、今季はいずれも「貯金」をつくれなかった。チーム防御率4・11でリーグ5位に沈み、投手陣の立て直しは急務。則本に続く先発の柱はノドから手が出るほど欲しかったのだ。