霜田ND退任で窮地に ハリル監督解任の“秒読み”が始まった
サッカー日本代表のハリルホジッチ監督(64)が窮地に立たされた。チームを統括するダイレクターとして、ハリル体制を支えてきた霜田正浩技術委員(49)が18日、今年限りで退任することを自ら明らかにしたのだ。
霜田氏は09年に協会入りし、14年に強化担当の技術委員長に就任。ザッケローニ元監督、アギーレ前監督の招聘では中心的な役割を担った。ハリル体制をつくったのも霜田氏で、“背広組”でありながら指揮官の要望で国際Aマッチでもベンチ入りするなど、ハリル監督の側近であり腹心。W杯予選でつまずき、厳しい批判にさらされる指揮官にとって、唯一の理解者と言っていい存在だった。
「霜田氏の退任は、ハリルの解任に直結する。霜田さんから辞意を申し出たことになっているが、実際はそう追い込まれたようなものです。原前技術委員長(現Jリーグ副理事長)とのタッグで代表監督の人事権を持った霜田氏も、その原氏が今年1月の協会会長選で田嶋現会長に敗れると、閑職に追いやられた。今年から西野技術委員長が就くなど田嶋カラーに一新された現体制では、針のむしろというか居場所がなく、技術委員会ナンバー2のダイレクターという職も実際は『ハリル監督の相談役』と揶揄された。15日のW杯アジア最終予選で首位のサウジアラビアに快勝してもなお進退問題がくすぶるハリル監督は、霜田さんの退任で外堀を埋められたようなもの。今年中に解任される可能性が高まったとみています」(放送局関係者)
辞意を固めた理由を、「組織として、技術委員長やダイレクターなど(まとめ役が)たくさんいるのは良くない」と話した霜田氏。ひとり残されたハリル監督の解任カウントダウンが始まったということか。