阿部、村田に影響…巨人のマギー獲りはデメリットだらけ
その高橋監督は、どちらかというと選手と積極的にコミュニケーションを取るタイプではない。就任1年目の今季は、ミーティングにもほとんど顔を出さず、コーチに任せた。それ自体は悪いことではないとはいえ、「選手からは、『監督の考え、真意を理解するのが難しいケースもありました』という声も出た。阿部や村田といった実績も経験もある選手を納得させることができるか、その辺は確かに不安が残る」(日本テレビ関係者)というのだ。
■これで期待の岡本は死んでしまう
マギーの獲得はベテランの不満を誘発するだけではない。「期待の星」を殺すことにもなる。来季3年目を迎える岡本和真(20)の正三塁手への道が、ほぼ立ち消えになるからである。三塁で試合に出るためには、今季3割とゴールデングラブ賞の村田、4番候補の新外国人の2人を押しのけなければならない。高卒スラッガーとして、松井秀喜級のスター選手に育てたいと球団の誰もが言うにもかかわらず、あまりにもハードルが上がってしまったのだ。
だからだろう。現在、派遣されているプエルトリコのウインターリーグでは、外野に挑戦中だという。前出の高橋氏がこう憤慨する。