ベッカー氏と契約解消…ジョコ王者陥落の裏に“謎の教祖”
「コンビ結成時の目標を全て達成できた。彼の協力に感謝する」――。
ボリス・ベッカー氏(ドイツ)とのコーチ契約を解消した男子テニスで世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)が自身のSNSにこう記した。
ジョコビッチは13年12月からドイツ人コーチの指導を受け、今季までの3年間で4大大会を6度制覇。今年5月の全仏オープンに優勝し生涯グランドスラムを達成した。
しかし、夏場以降は格下相手に取りこぼしが目立ち、リオ五輪では当時世界ランク141位のアルゼンチンのデルポトロ(28)相手に初戦敗退。11月のBNPパリバ・マスターズで準々決勝で敗れ、2年以上も君臨してきた世界ランク1位から陥落。アンディ・マリー(29=英国)にトップの座を譲ると、ATPツアー・ファイナル決勝でもマリーに屈した。
ベッカー氏は今季終盤のジョコビッチの不振について、7日付の英スカイスポーツ(電子版)で「ノバクは、この6カ月間、コートでの練習が不足していた」と明かしている。