高知入り目前 “555発男”ラミレスは指導者としても超一流
すでに独立リーグ・四国アイランドリーグの高知と契約合意間近と伝えられているメジャー通算555本塁打のマニー・ラミレス(44)。
23日にはフリアナ夫人が自身のSNSで夫の打撃練習の様子を公開。現在はノースカロライナ州の施設で練習しており、「今は打撃フォームの調整中。(現役復帰に向けて)常に研究を怠らず、トレーニングに励んでいる」と記されている。
日本の独立リーグ関係者によると、ラミレス側は高知だけでなく、四国とは別のBCリーグの球団にも売り込みを図っていたという。
往時の実力が健在かどうかはともかく、ラミレスの入団が実現すれば、話題性は抜群。地域密着型で運営する独立リーグを賑わせ、集客を見込めそうだが、それ以上に期待できそうなのが指導者としての手腕だ。
現役時代は自由奔放な振る舞いで知られたが、メジャー晩年は一変。若手の指導係として尽力した。
ラミレスは14年にカブスとマイナー契約し、3Aと2Aでプレー。3Aでは15年に新人王を受賞するクリス・ブライアント内野手(24)が不振に陥った際、変化球のタイミングの取り方など的確な助言を送って復調を手助けした。カブスの打撃コンサルタントに就任した15年はメジャー、3A、2Aを行き来し、若手選手のアーリーワークにも付き合った。献身的な指導は名将として知られるジョー・マドン監督も一目置いていた。ラミレスの存在はNPB入りを目指す独立リーグの野手にもプラスになるに違いない。
独立リーグの選手がNPBにドラフト指名されて入団した場合、年俸、契約金に応じた規定額が移籍金として元の所属球団に支払われる。多くの選手がNPB入りすれば、収入が増えるだけに、独立リーグはさっさとラミレスを獲得すべきだろう。