巨人が提示条件を上積み 山口俊の陰に“謎のアドバイザー”
DeNAからFA移籍した山口俊(29)に対して、当初、巨人が用意した条件は3年総額6億円といわれた。それが、土壇場になって日刊スポーツが「4年8億円に条件を上積み」と報じ、最終的にスポーツ紙は「3年総額7億円」と足並みを揃えた。球界関係者がこう言う。
「巨人入りが秒読みに入った段階で、突然、中日が参戦。その中日が5年総額10億円を提示したと報じられ、慌てた巨人が条件を上方修正せざるを得なくなった、というのがスポーツマスコミの“解説”でした。が、よくよく聞いてみると、中日はそこまで札束を積んではいない。そもそも中日は、どうせ巨人で決まりだろう、というのが内部の空気で、なにがなんでも山口が欲しい、という雰囲気ではなかった。つまり、そんな中日をその気にさせ、それを利用して巨人の条件をつり上げた人間がいる。山口にそんな芸当はできない。本人と球団の間に入って、うまく立ち回ったアドバイザーがいたのです」
大手マネジメント会社で経験を積んだのち、独立したその「アドバイザー」は巨人にも中日にもパイプを持っていた。特に巨人からは信頼を得ていたという。そんな関係性を生かして山口のアドバイザーを買って出たうえに、巨人と中日、そしてスポーツマスコミまで利用したとすれば、大した人物である。