ベイから移籍の山口も直面 門倉健氏が語る“巨人の難しさ”

公開日: 更新日:

 史上初となる先発右腕・山口俊(29)、セットアッパー左腕・森福允彦(30)、外野手・陽岱鋼(29)のFA3選手を獲得した巨人。が、大きな重圧を背負うFA選手は実力を発揮できないことも多い。06年オフに横浜から2年総額2億円プラス出来高払いとされる契約でFA移籍しながら、在籍2年間で1勝にとどまった門倉健(43)氏に、巨人の難しさなどを聞いた。

――05年11勝(8敗)、06年10勝(9敗)と2年連続2ケタ勝利が巨人に評価されての入団。国内4球団目の巨人は、他と違いましたか?

「一番初めにビックリしたのは、メディアの多さです。横浜の3倍くらい。まずこれに圧倒されました。いつも見られてるなと。注目されることに凄くやりがいを感じる一方で、どこかでブレーキをかけながらやっていかないと、押し潰されちゃうんじゃないかという不安もありました」

――注目されると何が難しいのですか?

「同じチームで積み重ねてきた選手は、昨年の成績とか地位があるから自分のペースでできる。でも、移籍選手はゼロからのスタート。FAだから活躍するだろうという目で見られる。力んでケガをすることもあるでしょう。スポーツ紙の記者に『内海君がブルペンで150球も投げましたよ』と聞いて『オレ、負けてんじゃん』と焦ったこともあります。自分の気持ちをコントロールすることが一番大事。それまでに2度移籍を経験したボクでもオーバーワークになって、キャンプ中にギックリ腰をやってしまった。どこかで無理していたんでしょうね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…