WBCでもフル回転 巨人坂本“1人6役”で先輩・阿部に引導か
坂本は昨季、打率.344で首位打者。75打点、23本塁打の成績だった。
「高橋監督は、今年こそ4番を固定して戦いたい意向がある。助っ人マギーやベテラン阿部が務めるより、20代の坂本が座ってくれれば、今後しばらく4番に悩まないで済むというのが本音。だからハッパをかけているんです。ノルマは30本塁打以上でしょう」(チーム関係者)
10年に31発を放った経験がある。15年には第82代4番として48試合。
■肉体改造してハイペース調整
坂本は当時、「ボクは4番タイプじゃない。一番合っているのは3番かなと思う」と漏らしていた。が、首位打者を取って自信をつけた今は少し違う。
昨年末にダルビッシュ(レンジャーズ)と合同自主トレを行い、新たなウエートトレーニングに着手した。体重は3キロほど増量し、飛距離が伸びたともっぱらだ。ボールが飛ばないとされるWBCのためではあるが、高橋監督に指摘された「本塁打が少ない」に応えるべく、パワーアップを図っているともいえる。
2年前は「4番タイプじゃない」と言ったが、今年は4番を視野に入れているからこその「変化」だろう。
主将、主砲など、巨人で何役も背負うのは阿部の専売特許だった。その先輩に坂本が引導を渡すことを高橋監督は望んでいるようだ。