巨人新外国人カミネロ 最速164kmも今季は“二軍セーブ王”
となると、必然的に二軍生活が長くなりそうだが、“保険要員”でも年俸はおよそ1億4000万円。さすが金満球団である。
「仮に二軍暮らしが続いてもクサらないように、獲得する際に性格を重視したといいます。例えば、時間を守れるかなど。6年目のマシソンや2年目のギャレットのように、日本で生き残る助っ人はだいたいマジメ。昨年はキューバ人のガルシアが日本や巨人に馴染めず、チーム内で乱闘騒ぎを起こした揚げ句クビ。帰国するはずのその足で亡命するという離れ業をやってのけた。昨年、年俸が億単位になった途端言うことを聞かなくなったポレダや15年に在籍したフランシスコも問題児だった。カミネロはドミニカ人なのに、と言っては何だけど、時間や服装といった規律の意識がしっかりしているのも決め手になったそうです」(前出の関係者)
巨人には過去、巨大戦力に埋もれた助っ人が何人もいた。中には二軍のタイトルホルダーも誕生。99年のデセンスは最優秀防御率、08年のオビスポ、10年のロメロ、11年の林は最優秀救援に輝いた。しかし、ほとんどが一軍で活躍することなく、退団するはめになった。今年に限らず、常に助っ人がダブついている巨人。保険の選手は結局、保険のままで終わることが多いのだ。
今日31日にキャンプ地の宮崎に入る。マジメなラテン系右腕は、チーム事情により、「二軍の帝王」か「秘密兵器」のまま終わる可能性を秘めている。