陽より欲しかった外野手も…巨人今オフ“強欲補強”の裏側
何でも欲しがる巨人が本領を発揮したオフだった。総額30億円を超える特大補強を敢行。28日にはFA入団の陽岱鋼(29)が2度目の入団会見を今度は台湾で行う。だが巨人は当初、別の外野手に興味を示していた。中日・大島洋平(31)である。さる球界関係者がこう言う。
「大島はFA権行使に前向きだった。巨人は早速、3年6億円級の条件を用意する本気度だった。ただ、落合GMが1月いっぱいで退任すること、何より駒大の先輩でもある森監督就任で条件が上積みされたことで、中日残留を決めた。もし森さんが監督にならなければ、条件の上積みがなければ、落合GMが辞めなければ……。陽じゃなくて大島が巨人のユニホームに袖を通していたかもしれない。巨人が28日の会見で、どれだけ歯の浮くようなセリフで陽の魅力を説明したところで、水面下ではなりふり構わずにアタックしていたのです」
何でも食らいつくのは巨人の真骨頂。外国人補強もしかりである。守護神候補として米メジャー、マリナーズの164キロ右腕カミネロを獲得したが、ライバル球団を一度クビになった助っ人も調査していた。今季阪神に在籍し、守護神も務めたラファエル・ドリス(28)だ。中南米野球事情に詳しい球界関係者が明かす。