巨人新外国人カミネロ 最速164kmも今季は“二軍セーブ王”
巨人の新外国人投手の評判がすこぶるいい。最速164キロの触れ込みで、守護神候補として期待されるアルキメデス・カミネロ(29)である。
ドミニカ共和国出身。ラテン系の選手はノンビリ屋が多いが、来日3日目の29日には早速ブルペンで投球を披露し、スポーツ紙は「速い!」「江川だ」と騒いでいる。
「164キロ」が一人歩きするが、ボールがどこへ行くか分からない投手でもある。パイレーツ、マリナーズでプレーした昨季は、57試合の登板。60回3分の2を投げ、33四球を与えた。昨季のセーブ王で制球力が課題の沢村が64回3分の1で22与四球。沢村以上の「ノーコン」ぶりが分かる。
■今年は巨人に慣れるための準備期間
支配下6人の外国人で4枠を争う。同じ救援に巨人6年目を迎えるマシソンがおり、厳しい枠争いになりそうだ。チーム関係者がこう言う。
「長年チームを支えてきたそのマシソンが、来年以降のメジャー復帰願望を明かしていて、マシソンが抜けた後の抑え候補として、カミネロを獲得した側面がある。今年は日本の野球や巨人に慣れるための準備期間みたいなものです」