「ジャマしないこと」 早実・和泉監督が清宮の育成法語る
――一塁だけでなく、外野なども経験した方が将来的に幅が広がるという意見もありますが……。
「将来のためなんてこれっぽっちも思っていません。それでポジションを決めたらチームがおかしくなる。それに高校時代にいろんなポジションをやらせて、それが先々、うまくハマったケースってそんなにあるんですかね。一塁しかやってないから、他のポジションができないというわけじゃないと思います」
――普段、清宮を指導するにあたり、どのように接していますか。
「ジャマをしないことですかね。他の部員も同じです」
――打てない時はああしろ、こうしろと言いたくなったりしませんか?
「ならないですね。僕が高校生のときより野球がうまいし、僕はこれだけ注目されながら野球をやらないといけない環境に身を置いたこともない。ジャマをするからヘタになるんですよ。練習もチームのことも、前向きに熱中してやっているのに、口を出すつもりはない。明らかに困った顔をしてたらアドバイスはするかもしれませんし、注目されることにうつつをぬかしたり、周りに踊らされたりして明らかに自分のやるべきことをやらないとなったら言いますけど、そんなものもありません」