巨人が血眼になるほど加速 清宮の“大学経由メジャー挑戦”
「参っちゃうよ」
新年早々、在阪球団の某スカウトが苦虫を噛み潰している。巨人が1月1日付で発表したスカウト人事に触れ、
「岡崎元ヘッドコーチがスカウト部長に就き、福王二軍内野守備走塁コーチが新設された東日本統括スカウトに就任して、担当の吉武スカウトと3人体制で早実の清宮をマークするというんだろ。岡崎部長はさっそくラブコールを送っているが、巨人が熱意を示せば示すほど、清宮の進路がプロ入りではなく、早大進学に傾くんじゃないか、とヒヤヒヤもんだよ」
というのである。
現時点で高校通算78本塁打を放ち、「怪物」と称される早実の清宮幸太郎(2年)に関してはすでに、阪神とDeNAが今秋ドラフトの1位候補最上位にリストアップ。日本ハムは現場トップの栗山監督が、「(球団から)要請されたら引く」と重複指名の際のクジ引きにまで言及している。5日の早実の練習初日にはソフトバンク、西武、オリックス、DeNA、ヤクルト、中日の6球団が挨拶に訪問。
早くもヒートアップする「清宮ドラフト」に乗り遅れまいと、巨人は大幅に人員を刷新する異例のスカウト人事を断行したのだ。