スローガンの経緯も 早実主将・清宮“ラストイヤー”の決意
「主将になりたくないとか、やめたいと思ったことは一度もありません。むしろ、早実に入ったときから主将をやろうと思っていました」
清宮幸太郎(2年)はキッパリ言い切った。
「みんなそれぞれ気持ちの浮き沈みがあるし、調子の良い悪いもある。そういうところに気を配りながら、みんなといいモチベーションを保っていけるようにすることが大事かなと。そして、みんながなかなか踏み出しづらい部分があれば、プレーや声で自分が一歩前に出て、道を作っていける存在でいたいです」
本塁打を期待する声があるのはわかっているが、主将かつ3番打者として、チーム打撃に徹するつもりでいる。
主将としてチームのまとまりを感じた試合がある。昨秋の東京大会、日大三高との決勝戦だ。
「自分は5三振で結果を残すことはできませんでした。5三振はたぶん、初めての経験ですけど、そんなに落ち込むことはなかった。最後は勝つことができて、自分が打てないからダメというのでもなかった。主将として自分自身も前に出て、それがみんなにも伝わったと思っています」