休日でも必ず ハム矢野謙次はビーチ散歩がキャンプの日課
「ガス抜きですか? 本を読んだり、宿舎の喫茶店でお茶したり……。あとは、散歩もいいですね」
日本ハムの矢野謙次(36)には日課がある。毎朝、二軍宿舎を出て目の前にある(オクマ)ビーチをゆっくり散歩することだ。
「僕は休みの日も、練習日と同様に朝7時に起きています。シャワーを浴びて、朝食は食べたり食べなかったりですけど、そのあと、15~20分くらい砂浜を歩くんです。朝の光が心地よくて、息抜きになりますね」
太陽の黄色い光を浴びながら、透き通る青い海を眺めていると、今日は練習でこんなキャッチボールをしてみよう、などとアイデアが湧くこともあるという。
巨人時代の07年、ソフトバンクとの交流戦で代打サヨナラ満塁弾を放ち、当時の渡辺球団会長から「今日の一発は1000万円以上の価値がある」と大絶賛され、その年のオフに2000万円アップを勝ち取った男は、日本ハムに移籍して3年目。年齢では、武田、飯山に次いで上から3番目になった。
「チームの連覇のため、野球で貢献することはもちろんですけど、プロ15年目になりましたし、いろんなことでチームに好影響を与えられたら。後輩選手の精神的な支えになるというか、練習や試合でうまくいかず、つらいよ! ってそぶりを見せたときに楽になる言葉をかけたりですね。日ごろからそういうサインを見逃さないように見ていることも、僕の役割だと思っています」