野球より釣り? ソフトB「城島臨時コーチ」断念の波紋
漁師を陸に上げることは、かなわなかった。
ソフトバンクが今キャンプの目玉と考えていた、球団OBの城島健司氏(40)の臨時コーチ招聘プラン。しかし、本人にその気がなかったのか、断念した模様だ。
近年、ソフトバンクは捕手陣が高齢化。細川(37)が楽天に移籍したとはいえ、残る主力捕手の鶴岡と高谷は、いずれも35歳。次代を担うといわれていた斐紹(24)や拓也(24)ら、若手は伸び悩んでいる。
日本代表の正捕手を務めたこともある城島氏なら、捕手育成にうってつけ。ネックとされていたのは本人のやる気だ。12年に阪神で引退してからというもの、趣味の釣りとゴルフ三昧。地元テレビ局でも、それぞれの冠番組を持っている。特に釣りは趣味の範疇を超えており、漁師さながらのライフサイクルとなっているという。
釣りへの情熱は、現役時代に自身を育ててくれた工藤監督への恩にも勝るということなのか。
ある球団関係者は「たとえキャンプ期間中だけであっても、釣りの拠点である長崎から離れたくないのは本音でしょうけど……」と、こう続ける。