フリー打撃で露呈 巨人カミネロのノーコンに敵も戦々恐々
ストライクが入らない――。第2クール最終日となった7日、新外国人のアルキメデス・カミネロ(29=マリナーズ)が初めてフリー打撃に登板した。
最速164キロの剛腕は柿沢と重信を相手にバットを2度ヘシ折る破壊力を見せたものの、30球中20球以上がボール球だった。
ネット裏で視察したあるスコアラーは、「今の時期だとかなり速い。でも荒れ球。打者が死球の恐怖を感じる投手ですね」と漏らした。
1日にブルペン入りした際、尾花投手コーチは「ストライクは入る」と及第点を与えていた。が、形式がより実戦的になったことで、メジャー通算155回で69四球の「本性」を現した格好だ。
それでも当のカミネロは、「バッター相手は久しぶりだし、ストライクを投げる意識はなかった。マウンドが軟らかいので感触を確かめた。直球? グッド。(投げた変化球の)スプリッター、カッターもグッド。いい球を投げるにはマウンドの感触を確かめないと」と涼しい顔。「今日は8割。今100%にしてもしょうがないだろ。バットを折った? 当たり所が悪かったんだろう。練習は試合のための準備。早くゲームで投げたいね」と自信満々である。